2018年11月26日月曜日

             損保9条の会 第15回講演会

憲法を知り、自立した市民として、それぞれが主体的に行動することー今を生きる者としての責任を果たし誇りを持つ
  ~伊藤 真さんの講演「日本国憲法の価値を考える」

11月23日(金・祝)午後2時から北区王子北とぴあにて、伊藤塾塾長、日弁連憲法問題対策本部副本部長、9条の会世話人、弁護士・伊藤 真さんにより開催されました。
 会場一杯の156名の参加、損保9条の会あいおいからも26名の方が駆け付けました。
● 戦争を知らない戦後生まれの初めての総理大臣、安倍首相が3選されました。立憲主議を軽視し議論しない。ウソとごまかしと開き直り、自分の発言に責任持たない。過去を改竄し未来を壊している。
● 安倍の改憲発言「自衛隊に誇りをもって任務遂行してもらうため」は災害救助のためではない。「国民の負託により自衛隊を憲法上の組織に格上げして米国のために血を流すことを厭わない組織」にすることにある。
● 7600人を超える原告、22の地裁、25件の提訴により闘っている安保法制違憲訴訟は、立憲主義と民主主義を取り戻す、司法の在り方を根底から問う、もの。同時に日本を再び戦争する国にしない「市民運動」の一環でもある。
● 憲法改正の際の国民投票制度について、59%が知らないと答えている。最低投票率の定めなし、運動期間が短い、運動のCM,資金などの規制がないなど現在の国民投票法は問題多く、国民に対して多元的な情報や意見が平等に与えられ、国民が熟慮するための十分な前提が確保されるまで改憲は決して許すべきではない。
● アメリカ海兵隊の新兵訓練の目的は、「人を殺せるようにする」ことにある。殺人を任務とする、人を殺せる人間に作られていく。アメリカ帰還兵の現実は、戦死者以上の自殺者、麻薬、犯罪、貧困に苦しむ。PTSD,うつ病に苦しみ続けている。
● 憲法9条1項2項を残しながら、新たに9条の2として「前条の規定は、我が国の平和と独立を守り、国及び国民の安全を保つために必要な措置をとることを妨げず、そのための実力組織として…自衛隊を保持する」という自民党自衛隊明記案について、阿部首相は「今までと何も変わらない」と述べているが、ウソはいけない。
 先ず「後法(新法)優先の原則」により、9条が残されていても、追加された「9条の2」が優先され、9条に反することも許されることになる。「必要な措置」という曖昧な要件が無制限に拡大解釈される危険性がある。自衛隊が憲法上の組織に格上げされ、民主的正当性を背景に強い権威と独立性を持ちかねない。「国防」が憲法上、新たな「人権制約の根拠」になる。
● 自民党自衛隊明記案は、安保法(戦争法)違憲の疑いもなくして、世界で自由
に自衛隊を実質的な軍隊として使いたい、というのが本音。2015年安保法以後の、海外で「人を殺し、殺される」自衛隊を明記して9条2項を空文化することにある。憲法の非暴力平和主義の理想を捨て去ってしまってよいのか。自衛隊明記の後についての想像力が必要。
● 安保法制も含めて、これらはすべて、私たちの平和を願う人格権を侵害するものであり、戦争の危険を高める。日本はこれらと決別するために、憲法を制定して、平和な立憲民主国家を目指したはずではないか。憲法9条は、こうした事態に近づかないようにするための防護壁だったのではないか。今こそ戦争を阻止するためのあらゆる力の結集が必要。
● 日本国憲法の根本価値は憲法13条の個人の尊重と幸福追求権。一人ひとりを大切にすることと同時に多様性を受け入れて共生できる社会をめざす。
● 日本国憲法の基本原理は、立憲主義に立脚し、国民主権、基本的人権の尊重、恒久平和主義。すべての人々が個人として尊重されるために、最高法規としての憲法が、国家権力を制限し、人権保障をはかるという立憲主義の理念を基盤としている。
● 今、私たちに必要なこと。この国をどんな国にしたいのか、私たち自身が覚悟を決めること。国は与えられるものでなく、私たちが創り上げるもの。熱気に流されない冷静さを保つこと。憲法を知り、自立した市民として、それぞれ主体的に行動すること。おかしいことには、おかしいと気づいた者から委縮しないで声をあげること。(NK)



2018年10月5日金曜日

     ニュースレター「損保9条の会あいおい」第2号を発行しました

この臨時国会で、
    安倍9条改憲の論議・発議をさせない!
   3000万人署名をはじめ、市民と立憲野党の共闘で

9月20日の自由民主党総裁選で3選された安倍首相は同日の会見で、「憲法改正についてが最大の争点であった。自衛隊を明記する9条改正などを含む自民党案について公明党ととも調整し、国会への提出を目指す。結果が出た以上、大きな方針に向かって一致結束して進んでいかなければならない」旨表明しました。
 一方で安倍首相は9条改正の目的について「すべての自衛隊員が強い誇りを持って任務にまっとうできる環境を整える。自衛隊の任務や権限は何ら変わらない」などと何ら論理的でも合理的でもない説明を繰りかえし、国民に対する傲慢な姿勢を取り続けています。
 「平和であってこそ損害保険産業」を希求する私たちは、良識のある幅広い市民と立憲野党と力を合わせながら、新たな決意で、安倍首相の企てを阻止しましょう。
11月23日(金・祝)は損保9条の会第15回講演会です。講演は9条の会世話人・弁護士の伊藤 真さんによる、「日本国憲法の価値を考える」~立憲主義を回復し、新し政治を展望する~です。

■3000万人署名 損保9条の会で4000筆を超え
9条の会や全国市民アクションなどが提唱し、201798日にキックオフした「安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名(3000万人署名)」は、53日に1350万筆を国会に提出し、3000万人目指して今なお継続中です。
 日本興亜、大成、損保ジャパン、東海日動、三井住友、富士、朝日など、損保9条の会としては、4258筆(9月28日現在)を達成しています。うち、あいおいはOBの方々を中心に534筆のご協力をいただいています
■ 9条改憲NO!巨大な世論の輪を 9条の会アピール
■ 自由民主党の憲法9条改憲案 ■ 憲法改正原案 国会提出・発議の流れ
■ 安保法制違憲訴訟 22の地方裁判所で
   
   ニュースレター(1面2面)全文はこちらをクリックしてお読みください
        ニュースレター「損保9条の会あいおい」第2号



 

2018年9月20日木曜日

               戦争法から丸3年 
    安倍9条改憲NO! 辺野古新基地建設阻止! 9・19 日比谷野音集会

   この政治を我々の手に取り戻そう!


9月19日(水)18時30分、日比谷野外音楽堂には、すべての立憲野党や沖縄の山城博治さんほか4800名が結集、さまざまなスピーチが繰り広げられました。
 
★ 3年前の今日、安倍首相は「安全保障法(戦争法)の国民の理解は進んでいない」と国会答弁したのに関わらず憲法違反の戦争法を強行採決。しかも「限定的に適用する。例えば米軍が北朝鮮から攻撃を受けた場合」と答弁したのに自衛隊を南スーダンに派遣。
 今回は東シナ海に潜水艦を出し中国を刺激、陸自の派遣も検討と。ミサイル撃墜のために役に立たない高額なイージスアショアも購入。菅官房長官は「北朝鮮からグアムに飛ぶミサイルを落とす為にも使う」と明言。
 対話でなく戦争の準備。憲法違反の法をさらに拡大適用している。安倍政権がこの臨時国会に提案しようとしている憲法改正法案はこれらのやり方を正当化するためのものである。
 森友、加計のように虚偽の答弁がまかり通る国会は討議の場でなく強行採決の場になった。モラルはどんどん悪化している(働き方改革やカジノ法も国民は内容を知らない)
★ 沖縄から基地がなくなったほうが沖縄は栄えることがはっきりしている。県民もわかってきた。日本の国会の上に日米合同委員会がありその上に日米地位協定があり、沖縄は憲法の適用外にある。
★ 3年前、日本の民主主義は死んだ。安倍首相はゾンビ復活内閣。沖縄の翁長知事は県民とアジアの平和のために国家(自公政権)と米国と戦い、戦死した。この状況で野党が「我が党は!」等とバラバラではダメ。政治を変えるため諦めずに一緒に歩きましょう。
★ 沖縄の山城博治さんの話。命かけ戦ってきた翁長さんの無念を晴らす。今、沖縄で交付金にたかり、誇りをかなぐり捨て目先の人参にぶら下がる人達がいるが「ウチナンチュウを辞めろ!」と言いたい。知事候補の玉城デニー氏の父親は米軍の人で顔も知らない。
母親はバーで働いていた。デニー氏は母親は働いているので友人に育てられた。光の当たらないところに目を向けられる人です。中央政治の圧力に負けずに戦える人だ。
 自公政権は知事選挙に負けても辺野古基地の強行(10月1日)をするでしょう。前回も自公政権は負けたのに翌日から工事強行している。是非行縄に応援に来てください。
 東シナ海に自衛隊を派遣し中国とにらみ合う状況をつくるこの政治を、我々の手に取り戻そう!
                       (内藤 正則)

2018年9月12日水曜日

    さよなら安倍政権 めざそう3000万の署名 9・5集会

   改憲の発議をさせない!
         安倍政権を退陣させる!

9月5日(水)文京区民センター3A会議室。司会進行は"嵐を呼ぶ少女”菱山南帆子さん。
開会の挨拶は全国市民アクション共同代表の高田 健さん、「キックオフは昨年9月8日のなかのZERO大ホール、それから1年、いよいよ決戦の時を迎えている。6月7日には枝野、志位、岡田、小沢、照屋、糸数氏ら党首クラスの人々とに、1350万人の署名を提出。9月30日の第4次集約に向けて決意を新たにしたい」と。
 市民連合・上智大学教授の中野 晃一さんから「安倍9条改憲と臨時国会の課題」と題する講演。「安倍改憲には合理的な説明ができない。前のめりになっている。焦りの表れでもあり、弱点でもある。安倍政権をつぶすことは、安倍改憲をつぶすこと。護憲派も護憲的改憲派もここは一致してアベ改憲に×をつけることが大事。こちら側で口角泡を飛ばしてケンカする必要はない。国民投票にかけたらとんでもないことになる!と思い知らせる必要がある」と。
 
長野県、東京都、埼玉県など 各地での斬新な取り組みの報告がされました。世田谷区からは、大学や高校の門前でスタンディング、シール投票、署名活動の様子が、損保条の会あいおいのメンバーでもある角倉洋子さんからの報告がされました。
 まとめは、9条の会事務局長・東京大学教授の小森陽一さんから「今度の臨時国会で改憲の発議を絶対させない、3000万人の署名が有権者の声を届ける力となる。我々の本気度を示していこう」と。


 

2018年8月8日水曜日

     「いま、沖縄で起こっていること」

これが主権国家なのか!
  政府はなぜ米国に飛行中止を求めないのか!

  損保9条の会・特別企画
         「講演と戦時体験を聞くつどい」に参加して
 
8月4日(土)、「いま、沖縄で起こっていること」というテーマで、琉球新報社 東京支社報道部長 滝本 匠氏のお話を聞きました。
 これまでも度々言われてきた「日本の国土の0.4%しかない沖縄に、70%以上の米軍基地が置かれ、事件・事故が頻発し続けているのは、沖縄に対する差別ではないか」ということを改めて考えさせられました。
 昨年12月、普天間基地に隣接する保育園と小学校に米軍ヘリからの部品や窓枠が落下する事故が起こりました。事故後、米軍は飛行ルートを「最大限可能な限り市内の学校上空は避ける」としましたが、状況は変わっていません。
 米軍機が学校上空に接近するたびに沖縄防衛局の監視員の指示で、体育の時間中の児童が校庭から校舎に向かって必死に走って避難する事態が続いています。1日最大で29回、1学期で455回にも及ぶそうです。
 子どもたちが校舎に向かって走って避難する映像を見て、これが主権国家なのか! 政府はなぜ米軍に飛行中止を求めないのか! 心底怒りが湧きました。
 沖縄県の翁長知事は7月27日、名護市辺野古の米軍新基地建設に関する埋め立て承認を撤回すると表明しました。何をすることが沖縄の支援になるのか、真剣に考えたいと思います。(「損保9条の会あいおい」参加者 )

 ★会場いっぱいの130名の参加、損保9条の会あいおい からも23名の参加でした。

滝本 匠さんのレジュメはこちらからご覧ください。
滝本匠氏講演会レジュメ



2018年6月8日金曜日

 安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名 6・7 第一次署名提出集会
   1350万筆を超える!
              さらに 3000万人目指して
 
 6月7日、衆議院第一議員会館・国際会議場に全国各地からの署名が運び込まれました。立憲民主、無所属の会、共産、自由、社民、沖縄の風、総がかり実行委員会、9条の会、市民連合、などの皆さんからは、安倍首相に改憲発議を断念させ、安倍内閣を退陣させるために、さらに3000万人を目指していく決意が、ちから強く表明されました。
 私たちの466筆も国会に提出しました。

「宝塚ファン9条の会」5・3 憲法集会でデビュー!
          5月31日 東京宝塚劇場前で初署名行動!   
  
5月3日、有明防災公園での憲法集会で「宝塚ファン9条の会」がデビューしました。宝塚は戦争が激しさを増す中、レビューは禁止され、生徒たちも各地の日本軍への慰問公演に動員されていました。大劇場は海軍に接収されて予科練の宿舎になりました。どこもお芝居への検閲が厳しく戦争賛美の演目ばかりでした。
 
【會澤紀子さん(右)と筆者】
「再び?」の想いが強くなった安倍政権。2016年の年の瀬に、50年来の塚ファンの會澤紀子さんと二人で「会」を立ち上げましたが活動は休止状態でした。憲法9条に自衛隊明記の動き、‟今、行動しないで何時するの”、幟を作り、初デビューとなりました。
 
 5月31日、東京宝塚劇場前でのドキドキの署名活動。お洒落をしたファンが急ぎ足で過ぎる開演前、幟と全国市民アクションの横断幕を掲げてのスタンディングで、4筆も。 
 ゼロと思っていたので、感激! 差し入れをしてから戻ってきた素敵なドレスの方「平和でなければ宝塚を楽しめませんものね。安倍さんは辞めて欲しいです」
 ご夫婦でいらした方「子どもや孫のためにも戦争は絶対ダメ」と署名(ただし夫人のみ)。
 東京宝塚劇場では6月17日まで、宙組公演「天(そら)は赤い河のほとり」「シトラスの風」を上演中です。

                      ( 角倉 洋子・世話人 )

2018年6月2日土曜日

 「戦争をする国ゴメン・この国の異常を正そう6・1大集会」 九条の会

  改憲発議を断念させ 9条改憲に終止符を!
 
 
6月1日、東京中野で「戦争をする国ゴメン・この国の異常を正そう6.1大集会」(主催九条の会東京連絡会)が開催されました。
 特別企画として「おしどりマコ&ケン」(東京吉本所属)が出演。原発事故直後、東京のプロダクションは西日本に避難。オーデイションも中止。その後東京電力の記者会見に記者として参加。鋭く質問するのは、フリーや週刊誌の記者、それを制止しようとヤジを飛ばす大手新聞の記者。パワーポイントを使って芸人らしく、楽しく鋭く参加者を沸かしてくれました。
 
講演は市民連合の中野晃一上智大学教授。「アベの改憲は、外科手術のようなもの。71歳になったのに手術していない(どこも悪くないので)。お隣さんは50歳なのにもう4回も手術をしている。9条(肝臓)を取りたいので、とりあえず二十瞼の手術をしよう、という程度の話」。
 

 シカゴ大学のマッケルウエイン準教授は「日本国憲法は、制定当時としては先進的で、権利についての規定が多く盛り込まれた。このため、新たに権利を憲法に追加する必要が少なく、これも『長寿』の原因の一つだろう」と分析している。もっとやることがあるだろうアベクン、と言おう。
 最後に9条の会事務局長小森陽一東大教授が、6月1日付の9条の会アピールを読み上げ、3000万人署名を達成し、改憲発議を断念させようと訴え、集会は終了しました。
 参加者は650人でした。
                ( 新聞「損保のなかま」岡本 敏則 )

「9条の会アピール」
  
    3000万人署名を達成し、安倍9条改憲に終止符を

 あいつぐ悪政に対する怒り、そして3000万人署名の広がりが、いま安倍政権を急速に窮地に追い込んでいます。
 森友学園建設に絡む文書改ざん、加計学園の獣医学部新設への関与、うそにうそを重ねる答弁さらに自衛隊の「日報隠し」は、安倍首相、安倍政権に対する不信を高め、内閣支持率は支持と不支持が逆転する状況が続いているばかりか、こんな安倍首相に改憲を語る資格はない、という声が増大しています。
 「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」が提起した3000万人署名への賛同者は、4月末日現在で1350万人を超え、安倍政権に対する怒りと不信の高まりにあわせて急速に人々の数をふやしています。草の根の市民の会や九条の会の中には、自分たちでたてた目標を達成するところが次々に生まれています。
 安倍首相がもくろんだ今通常国会への改憲原案の提出と発議は実行できる見通しがたたなくなり、改憲強行のスケジュールは大幅な後退を余儀なくされています。
 
 9条改憲の危険性、時代錯誤も明らかになっています。
 いま、米朝さらには南北朝鮮の間で、朝鮮半島の非核化と長く続く「休戦状態」を終結させる努力が続けられています。ジグザグはありながら、力づくではなく話し合いにより平和を実現する道が模索されています。これこそ、9条がめざす道です。
 ところが、いま安倍9条改憲がめざすのは、話し合いによる道とは全く逆、米軍の北朝鮮攻撃に日本が武力で加担する体制をつくることであり、武力による「解決」を加速する方向にほかなりません。このような改憲を許すわけにはいきません。

 しかし、安倍政権、自民党は9条改憲の強行をなおあきらめていません。今国会で改憲手続法の改正を実現することで改憲の火を継続させ、ほとぼりを冷まして、秋の臨時国会での改憲原案の提出をねらっています。
 安倍改憲に終止符をうつには3000万人署名の力で改憲発議を断念させ、安倍政権を退陣に追い込むしかありません。安倍政権を退陣に追い込んでこそ、改憲の策動は止まります。
 いま、全国津々浦々で3000万人署名のとりくみが精力的にすすめられています。しかし、安倍首相のもくろむ9条改憲に危惧や不安を持ちながら声をあげる機会をもたない人々、署名のよびかけを待っている人々が、全国に、まだまだたくさんいることも間違いありません。
 何としても、3000万人署名を達成しましょう。改憲発議を断念させ、9条改憲に終止符をうちましょう。
                        2018年6月1日 九条の会

2018年5月7日月曜日

            5月3日 憲法集会
   市民による対話の積み重ねこそが
      ちからに!

5月3日、江東区の有明防災公園で開催された、5・3憲法集会「9条改憲NO!平和といのちと人権を!」に60,000人が駆けつけました。

【損保9条の会の皆さん】
日本興亜、大成、損保ジャパン、東海日動、三井住友、富士、あさひ、など損保9条の会の皆さんも多数集い、あいおい損保からも有志が参加しました。
会場では、全国市民アクションの主導する「安倍9条改憲NO!全国統一署名」について、目標の3000万人に対して、4月25日現在で1350万筆と発表されました。
【あいおい損保有志ほかの皆さん】
市民との対話をさらに進展させなけばなりません。改憲に反対か、賛成かだけでなく、各人の日常に照らし合わせ、自らや家族の真の平和を守るためにどのように考えれば良いのか、市民による対話を具体的に、リアルに、幅広く進めることが求められています。
‟市民による対話の積み重ねこそがちから”になります。

2018年4月7日土曜日

井筒 高雄氏講演会     3月31日(土) としま産業振興プラザ
   
     自衛隊の実態と憲法9条加憲問題
            ~ 米軍と一体化する自衛隊 ~

損保9条の会あいおい・あいおい損保職場革新懇の共催により、各方面からの60名の参加者のもとで開催されました。自衛隊と戦争、日米安全保障条約や日米地位協定などのリアルに学び、国民のひとり一人が自らの頭で考え、未来に誤りのない選択を行なうために、講演会の内容を再現しました。
 
  
 【井筒高雄氏のレジュメ】                    
                     
0. 米国の軍事戦略のうえにあ
    る日本   
 
 ・米国の軍事行動がリスクを
      つくる 
 ・米国本土防衛のためのミサ
      イル防衛戦略     
 ・北朝鮮「特需」にわく米国
      軍需産業と雇用 



1. 憲法9条と自衛隊と日米新ガイドライン     2.防衛予算と戦争経済の構築            
・自衛隊の主たる任務とPKOの変遷    ・防衛予算の増大と日本の財政状況
・自衛隊の服務の宣誓と任務について    ・戦争財源はどこから捻出するのか
・新ガイドラインによる日米軍事の一体化  ・軍事産業が肥大化する武器輸出
・9条の加憲と緊急事態条項について 
                                        
3. 中国・北朝鮮脅威論と自衛隊のミサイル防衛の現実 

・北朝鮮は世界から孤立しているのか/先制攻撃のシナリオについて 
・自衛隊の主な迎撃装備とイージス・アショアの課題について 
・電磁パルス、サイバー攻撃と原発について 
・中国脅威論と沖縄と南西諸島の陸自配備について  

                     4.圧力ではなく、対話による外交の解決を  
                     
                     ・圧力の行きつく先は「戦争」        
                     ・自衛隊のリアルってなんだ              
                     ・戦争に向かい地震大国日本 
                     ・一番ながく影響を受ける子どもたちの為に 

    ■  パワーポイントの64コマの画像 ■            
                             クリックして、拡大してご覧ください
                                   → パワーポイント            

  ■ 井筒 高雄氏 講演の動画(約80分)

        

    
            
              

2018年3月17日土曜日

  右田 隆さんが演じる故アレン・ネルソン氏の半生を描いた路上一人芝居

非戦の誓い「憲法九条」の尊さを世界に伝えたい!

      ~監督 斎藤勝  映画「九条への生還」(Return to Article 9)


ベトナム戦争に従軍した元海兵隊員の故アレン・ネルソンは除隊後、その戦争のPTSDに悩まされていました。ある日、級友から依頼された小学校で戦争体験を話し、ひとりの生徒から質問がありました。
 「ミスター・ネルソン、あなたは、人を殺しましたか?」
しばらくの沈黙の後、ネルソンはつぶやく。
 「・・・殺した・・・いっぱい殺した・・・」
子供たちから怖れられると思った彼の前に集まってくる子供たち。
「かわいそうな、ミスター・ネルソン」と子供たちは彼を抱きしめる。その瞬間に、彼は戦場での殺人悪夢から解放される。
 彼は日本に来て「憲法九条」に出会う。そして、今こそこの世界に必要なのは非戦の誓いである「九条」なのだと知り、「九条」こそが世界の戦争や紛争をなくすことができる、発信続けてきた。
右田 隆さん】        
2016年8月 広島原爆ドーム前
福岡県出身。俳優。俳優座養成所で演技の基礎を学ぶ。
現在「扉座」に参加しながら、下北沢の劇場で脚本・演出などを行なう。
広島被爆者二世。「日本人は戦争をしないと誓った。ただ不戦を誓うだけでは改憲派の言うように無力かも知れません。近隣の紛争を放置せず、和を以て貴しとなす日本の精神を世界中に広げていくための九条です。非戦は力でなく真理です」 演劇の傍ら、国会前抗議など積極的な行動参加を実践しています。

【守屋 真実さんからのメッセージ】
 
 2018年2月19日、いつもの国会前行動に参加するため首相官邸前を歩いていたら、通りの向こう側から朗々たる声が聞こえてきました。なんだろうと思って行ってみると、一人の男性がアレン・ネルソンの「九条への生還」を演じていたのです。長身に深い声の迫力ある演技にとても感動しました。なんといっても、あの場所で一人芝居をする勇気がすごい!
 演技が終わったあと、少しお話をうかがったら、右田隆さんという俳優で、気さくな方でした。お母さんが広島の被爆者で、私と同じ被爆二世だということにもシンパシーを感じました。
 帰宅後ネットで見たら、広島の原爆ドーム前やニューヨークのバッテリー公園などでも「憲法九条への生還」の路上一人芝居を実践しているということでした。
 その後、3月11日の東電本店前抗議行動でもお会いし、今週(3月第3週)はずっと官邸前で森友・加計疑惑告発プロジェクトの活動をしておられ、大変行動力のある方です。
 私は、自宅の地域で演じていただく機会を作りたいと考えているのですが、損保9条の会でも、是非お仲間に紹介し広めてください。一見の価値ある芝居です。
  (守屋 真実さんは、故・守屋 和郎さんの二女です。「損保のなかま」でコラム「ドイツで日本を考えた」を連載中です)




「九条への生還」in NY   ニューヨーク・バッテリー公園(2017年8月5日)

2018年2月15日木曜日

  なぜ、今、憲法9条を変えなければならないのか
          若き自衛隊員を海外の戦場に送ってはなりません!

  井筒 高雄氏講演会
    「自衛隊の実態と憲法9条加憲問題」

3月31日(土)午後2時40分から、としま産業振興プラザで、損保9条の会あいおい、あいおい損保職場革新懇の共催で開催します。
 井筒高雄氏は元自衛隊レンジャー隊員で、1992年にPKO法が成立した翌年、海外派兵の任務遂行は容認できないと3等陸曹で依願退職しました。
 2015年9月に新「安全保障法制」が強行採決された際、井筒氏は自らの著書
のなかで、海外からの敵に対し、「国民のために命を捨てますよ」と服務の宣誓をして入隊した約24万人の自衛隊員が、一内閣の暴走によって、なんの歯止めもなく、アメリカのために戦争への道を作ってしまったことに黙ってはいられないのです、と述べています。
 さらに井筒氏は、私は元自衛隊員の一人として、この「不法」な法律によって、戦場に駆り出された仲間たちが虫ケラのように殺されていくことにガマンがならないのです。「安保法」がいかに国民と自衛隊を愚弄した「戦争法」であるかを訴えていきたい、と現在全国各地で活動しています。
 「平和であってこその損害保険産業」を希求する私たちも、自衛隊の皆さんとどのようにして思いを共有し、共同できるか、リアルな議論を積み重ねていきたいと考えます。
 
講演会のチラシです。クリックすると拡大されます。

2018年2月1日木曜日

  安倍9条改憲NO!
        国会への発議を許さない!
 
    池袋駅西口で 憲法を生かす3000万人署名


損保9条の会あいおいの有志は、1月29日(月)池袋駅西口で、あいおい損保職場革新懇、西武、全日空、地下鉄職場革新懇と共同で、安倍9条改憲NO! 憲法を生かす全国統一署名(3000万人署名)のための街頭宣伝活動を実施しました。
憲法9条1項2項を残しつつも自衛隊を明記すれば、際限のない集団的自衛権行使への道を開き「海外で戦争する国」になってしまう。自衛隊員を殺し殺される戦場に送ってはなりません。
国民投票を実施した場合の過半数に達する3000万人を超える主権者の声で、国会への発議をしたらとんでもないことになると、安倍、自民党に思い知らせましょう。
1時間の街宣で7筆の署名をいただきました。まだまだ、これからが本番です。