2018年6月2日土曜日

 「戦争をする国ゴメン・この国の異常を正そう6・1大集会」 九条の会

  改憲発議を断念させ 9条改憲に終止符を!
 
 
6月1日、東京中野で「戦争をする国ゴメン・この国の異常を正そう6.1大集会」(主催九条の会東京連絡会)が開催されました。
 特別企画として「おしどりマコ&ケン」(東京吉本所属)が出演。原発事故直後、東京のプロダクションは西日本に避難。オーデイションも中止。その後東京電力の記者会見に記者として参加。鋭く質問するのは、フリーや週刊誌の記者、それを制止しようとヤジを飛ばす大手新聞の記者。パワーポイントを使って芸人らしく、楽しく鋭く参加者を沸かしてくれました。
 
講演は市民連合の中野晃一上智大学教授。「アベの改憲は、外科手術のようなもの。71歳になったのに手術していない(どこも悪くないので)。お隣さんは50歳なのにもう4回も手術をしている。9条(肝臓)を取りたいので、とりあえず二十瞼の手術をしよう、という程度の話」。
 

 シカゴ大学のマッケルウエイン準教授は「日本国憲法は、制定当時としては先進的で、権利についての規定が多く盛り込まれた。このため、新たに権利を憲法に追加する必要が少なく、これも『長寿』の原因の一つだろう」と分析している。もっとやることがあるだろうアベクン、と言おう。
 最後に9条の会事務局長小森陽一東大教授が、6月1日付の9条の会アピールを読み上げ、3000万人署名を達成し、改憲発議を断念させようと訴え、集会は終了しました。
 参加者は650人でした。
                ( 新聞「損保のなかま」岡本 敏則 )

「9条の会アピール」
  
    3000万人署名を達成し、安倍9条改憲に終止符を

 あいつぐ悪政に対する怒り、そして3000万人署名の広がりが、いま安倍政権を急速に窮地に追い込んでいます。
 森友学園建設に絡む文書改ざん、加計学園の獣医学部新設への関与、うそにうそを重ねる答弁さらに自衛隊の「日報隠し」は、安倍首相、安倍政権に対する不信を高め、内閣支持率は支持と不支持が逆転する状況が続いているばかりか、こんな安倍首相に改憲を語る資格はない、という声が増大しています。
 「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」が提起した3000万人署名への賛同者は、4月末日現在で1350万人を超え、安倍政権に対する怒りと不信の高まりにあわせて急速に人々の数をふやしています。草の根の市民の会や九条の会の中には、自分たちでたてた目標を達成するところが次々に生まれています。
 安倍首相がもくろんだ今通常国会への改憲原案の提出と発議は実行できる見通しがたたなくなり、改憲強行のスケジュールは大幅な後退を余儀なくされています。
 
 9条改憲の危険性、時代錯誤も明らかになっています。
 いま、米朝さらには南北朝鮮の間で、朝鮮半島の非核化と長く続く「休戦状態」を終結させる努力が続けられています。ジグザグはありながら、力づくではなく話し合いにより平和を実現する道が模索されています。これこそ、9条がめざす道です。
 ところが、いま安倍9条改憲がめざすのは、話し合いによる道とは全く逆、米軍の北朝鮮攻撃に日本が武力で加担する体制をつくることであり、武力による「解決」を加速する方向にほかなりません。このような改憲を許すわけにはいきません。

 しかし、安倍政権、自民党は9条改憲の強行をなおあきらめていません。今国会で改憲手続法の改正を実現することで改憲の火を継続させ、ほとぼりを冷まして、秋の臨時国会での改憲原案の提出をねらっています。
 安倍改憲に終止符をうつには3000万人署名の力で改憲発議を断念させ、安倍政権を退陣に追い込むしかありません。安倍政権を退陣に追い込んでこそ、改憲の策動は止まります。
 いま、全国津々浦々で3000万人署名のとりくみが精力的にすすめられています。しかし、安倍首相のもくろむ9条改憲に危惧や不安を持ちながら声をあげる機会をもたない人々、署名のよびかけを待っている人々が、全国に、まだまだたくさんいることも間違いありません。
 何としても、3000万人署名を達成しましょう。改憲発議を断念させ、9条改憲に終止符をうちましょう。
                        2018年6月1日 九条の会

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